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のんべえ御朱印道

御朱印と、酒場を淡々と紹介。ひとり旅が好きな人向け

第12番 蛸薬師堂

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浄瑠璃山 永福寺

京都十二薬師12番。

中央には本尊の「蛸薬師如来」の文字が押された正円の印。

真ん中の墨書も「蛸薬師如来」とある。

左下は「永福寺印」。

曲線が独特な字体は、まさしく蛸が脚をくねらせる様を思わせる。

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欧州ではデビルフィッシュなどと渾名され、忌み嫌われてきた蛸でも、

我が国に於いては美味として重宝されるのみならず、

信仰の対象とすらなってしまう。

その自在な仏教観の内に、

かつての日本人が持っていた心のゆとりを垣間見るような気がする。

第11番 本能寺

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本能寺

日蓮宗の御朱印は、他宗とは些か趣を異にする。

墨書「妙法」はその特徴のひとつである。

中央の印は織田家々紋「五ツ木瓜」。

その円周囲に「信長公御廟所」「大本山本能寺」の文字。

右下にも同じく家紋あり。付随して「歴史を訪ねて」「信長」「本能寺」とあり、

こちらは記念印といった印象。

上部「本門八品」の語は、この寺を大本山とする法華宗本門流の教義に由来する。

尚、寺号の「能」の表記は、現在では右半分に「去」に似た字を用いている。

度重なる火難を忌み、「ヒ」を「去」らしめんとする意図。

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信長最期の舞台として名高い本能寺だが、

開山当初よりその経緯は波乱に満ちたものだった。

大名や諸宗による峻烈極まる抗争の拠点として、

発展と破滅、そして再興を繰り返したこの寺は、

まさに混沌と戦乱の時代を象徴する存在であると云える。

本能寺の変の当時は現在地より西南西の方角、今の堀川高校の附近にあった。

現在は河原町から北へと延びるアーケード街の終着点に位置し、

観光客や修学旅行生で賑わっている。

酒場 #4 松川酒店(烏丸)

酒場

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大丸京都の建物の東沿いの道を少し進むと、

松川酒店の看板を掲げた、仕舞た屋風の建物が見えてくる。

繁華街の中にあって、その落ち着いた構えが却って妙味を醸出している。

店内の賑わいは、小さな戸口からは窺い知れない。

性別や国籍を問わず、一人客からグループまで、客層は様々だ。

建物の奥行きは深いようで、外観に違わぬ本格的古商家の趣である。

内装も客の為に設えたという感じは全くせず、

店舗内の空いた場所で客が勝手気儘に飲んでいるような雰囲気で、

ちょっとしたカルチャーショックを味わえる。

常連さんにお勧めして貰ったおでんは、具材が大きく迫力あり。味もよし。

初対面の人ともおのずと会話が弾む。

どの客もこの店の空気に自然体で馴染んでいる。

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(写真)おでん:じゃがいも・大根・厚揚げ、

缶詰:赤貝味付(ニッスイ)、ゴールデンウインナー(丸代)

(他)秋鹿(秋鹿酒造・大阪)ほか

松川酒店

食べログ松川酒店

第10番 革堂

御朱印

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霊麀山 行願寺 革堂

西国19番。中央の宝印は本尊の千手観音を表す。

左下の角印は、掠れて判読しづらいが「革堂」とある。

墨書、右より「奉拝」「革堂」「行願寺」。

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寺町通を北に進み、京都市役所の傍を過ぎると、

沿道には古美術商や茶舗などが立ち並び、

風景が俄かに古色を帯び始める。

革堂もまた、その空気と調和を保ち、

街並みの中に溶け込んでいる。

第9番 六角堂

御朱印

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紫雲山 頂法寺 六角堂

西国18番札所。

本尊・如意輪観音を示す種字を据えた火焔宝珠印を、

「六角堂」に因み六角形の枠で囲っているのが特徴的。

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烏丸駅からごく近い市井の寺。

 わが思ふ 心のうちは 六つの角

  ただ円かれと 祈るなりけり

とは六角堂の御詠歌であるが、他の札所と同様に、

内容は至って率直で明快なものである。

余分な作為の無さゆえに、名もなきいにしえの巡礼者たちの心境が、

より身近にありありと伝わってくるように思う。

酒場 #3 たつみ(河原町)

酒場

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たつみは、河原町駅から裏寺町通にはいってすぐという好立地。

狭い入口から中を窺ってみれば、まだ夕刻にもかかわらず、

すでに先客が大勢詰めており、その活況ぶりに驚かされた。

メニューは定番から旬のもの、珍味まで幅広い。

壁面を埋め尽くす短冊の中に「アルコール類は3本迄」の注意書きを発見。

始末に負えない酔客が随分いたに違いない。

つい気を許して飲み過ぎてしまう人の気持ちもわかるような、

安心感の漂う大衆酒場である。

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(写真)ハイボールイカ天

たつみ

食べログたつみ

第8番 矢田寺

御朱印

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金剛山 矢田寺

「矢田地蔵尊」の墨書が示す通り、地蔵菩薩を本尊とする。

中央下にはその本尊を型取った御影が押印されている。

「一毛縁」の語は「矢田地蔵縁起絵巻」にも登場する

地蔵菩薩のせりふを由来とする。解釈すると、

一本の毛のようにわずかな縁であっても結べば救われる、といった意。

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 寺町通のアーケード街の一角に位置する。

規模からいって寺というよりもお堂という感覚に近いが、

その分親しみやすく参拝が絶えない。

本尊は代受苦地蔵とも。

「送り鐘」と称されるこちらの銅鐘は、

ちょうど六道珍皇寺の「迎え鐘」と対をなしている。